2018.02.11 Sunday 07:55

防音室の業界はなぜ分厚い構造を止めないのか

先日の相談者にも質問されたので、「なぜ防音室の専門業者は、厚さ20センチ以上の防音構造を止めないのか」という理由を説明しました。

 

D-50程度の遮音性能の木造防音室つくる場合

・石膏ボード、垂木、グラスウール、遮音シートなどを重ねて厚さ20センチ以上の構造を構築。どこの業者でも施工できる単純な仕組み。代理店方式に都合が良い。

・高額な防音室において利益率が高い。

・床の防振対策には防振ゴム(駒のような部品)とパーティクルボード、石膏ボードを重ねる構造で特別な技術が要らない。(問題は費用対効果と耐久性)

などが考えられる。

 

加えて

・35年以上前の遮音設計マニュアルと石膏ボードとグラスウールだらけの構造は、最も原始的な設計である。専門業者が実は木造の特長も知らないで、新しい技術も持っていない。

・木造1階の床を解体して、コンクリートを増し打ちして、遮音ゴムとボードを敷くだけの施工を行うところを見ると、木造の寿命や音響の事を軽視している。

・薄い音響及び防音設計のほうが難易度も高く、利益率も低い。(専門的な資材が必要なためコストは安くはない)

・薄い防音構造を構築するには施工技術と施工要領が必要。

などの理由が考えられます。

 

一般的な木造住宅で約6帖から10帖程度の居室に、厚さ20センチ程度の防音構造を天井・壁・床に造れば、部屋は相当狭くなるでしょう。それは音楽室とは呼べないものだと私は思います。それは遮音性能が大したことないシェルターですね。

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2017.11.29 Wednesday 09:29

業者の防音壁の半分の厚さだから半額?

他の専門業者の防音壁や天井の構造を半分以下の厚さにできるのなら、工事費用なども半分以下にできますか?というご質問ですが「それはあり得ません。」

他業者の半分以下の防音構造で同等以上の遮音性能を発揮でき、音響も良好な状態に出来るという技術力があるだけです。

 

決して、他の専門業者に比べて、かなり安いということではないです。

通常300万円程度かかる木造防音室を、防音職人が担当すると半額でできるということはないです。

 

もちろん、同等の遮音性能であれば、半額程度で施工できた現場はありましたが、それはあくまで中古物件で、既存性能が良好であった建物だけです。

 

たとえば、約6帖の木造防音室を新築でも中古でも、50万円程度で出来るということは、現実として無理です。

私の防音設計に基づいて、私が納品する防音材を自分で施工される場合は、ぎりぎり可能かもしれません。

建築業者に施工を依頼する場合は最低でも、税別・諸経費別で100万円程度からスタートして、ご予算を考えるというのが限界ラインだと思います。

 

無謀な計画では、中途半端な防音室となり、後悔することになります。

もし、できるという業者が出てきましたら、それは要注意です。

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2017.11.04 Saturday 08:35

手抜かり多すぎる新築業者、専門業者

住宅の生活防音、音楽防音室という分野に限定しても、新築業者や専門業者の失敗事例は減るどころか増えています。

*本当に危ない業界になっています。

 

大手業者は、無駄な打合せが多いにも関わらず、現場チェックを疎かにして施工担当に丸投げします。

先日、そのような現場で、下請け業者から連絡があり現場を私がチェックしたのですが、床のレベル設定が10ミリも間違っており、もう少しで建具の工事をやり直しになるところでした。

*その下請け業者は私のチェックのお蔭で、大きなトラブルになるのを回避できただけでなく、自分たちの職人費用が無駄になるのを防ぐことができたのです。

 

木造の現場だから直ぐに修正できましたが、マンションならば壁の下地から大幅に手戻りするところでした。私の施工チームならあり得ない話ですが。

そういえば、他の防音業者が失敗した話は深刻でした。竣工間近の工事をいったん壁を解体してやり直しました。ひどい話ですが、担当業者の責任なので、私の指示通りに造り直しになりました。(この案件、施主から急きょ相談を受けて現場調査を担当した件)

 

マンション案件は、私の経費が出ない現場が多いので、直接施工チームと施主との間で契約を結び、現場を管理するスタイルのみお受けすることになりました。※ときどき提携建築士に現場をチェックしてもらいますが、その経費は私の負担になります。

*だから利益がないのです。

予算を圧迫する大きな要因は、依頼者が価値を理解してくれない、工法的に制約のある現場が多く、その分、私の経費が出てこないという特殊?事情があり、私は工事そのものは関与しないことになりました。

 

ちなみに、マンションの天井防音とGL防音は、東京でも防音工事を設計・施工できる専門業者は、きわめて少なく、大震災以来、制約のある工法を実践できる業者はほとんど居なくなりました。

理論的にも分析でない業者がほとんどであり、業界のお寒い現状を露呈しています。

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2017.05.15 Monday 08:19

無料相談で防音対策のミスを救った件

今年の無料相談で、マンションのピアノ防音、新築木造住宅とリフォームの防音工事の件、致命的な相談者のミス(施工業者含む)を国立駅南口での打合せで、事前に防ぐことができました。

 

すでに防音材を通販サイトで購入して無駄になりかけていたものを再利用して併用する案もアドバイスしました。

 

特に大規模リフォームや新築における防音室の失敗は、かなりのダメージになり、解体して造り直さないと改善できない場合もありますので、要注意です。

 

防音職人では緊急性に応じて、相談日を調整しています。

 

特に目立つのが防振・遮音ゴム製品および吸音材の選定と施工方法のミスです。鉛の遮音パネルの失敗もありました。

これらの事例に共通しているのは、施工業者が今まで防音効果を検証しないで、メーカーの自己申告データを鵜呑みにしていることです。これは非常にリスクがあります。

 

木造住宅でも制振材、吸音材の使い方は非常に重要であり、生かすためには適正な防音設計と施工が必要です。

 

また、吸音材と思って使用した製品が実は断熱効果しかなく、むしろ吸音に逆効果になった現場もありました。

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2017.04.19 Wednesday 10:16

5月の防音相談について(2017年)

【追記:2017.05.10現在】

5月の国立での無料相談は残り5/13、5/20、5/26、5/27となりました。

*ただし、緊急性などを考慮して日程を調整できる場合もありますので、ご相談ください。

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【追記:2017.05.01現在】

今月の無料相談可能日は、5/12、5/13、5/19、5/20、5/26、5/27となります。(5月1日現在)

*場所:国立駅南口(駅改札から徒歩1分の喫茶店)

*時間帯は14時または15時開始、約1時間半

電話でのご予約は対応できませんので、問合せページのメールフォームでご連絡ください。

内容によっては対応できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

 

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【追記2017.04.24:有料相談の件】

無料相談では一般相談者のリスク回避や対策方針・概算見積りまでしかできませんが、有料相談では建築士や他の専門業者の防音設計の不備についてチェックできます。

・建築士が設計した木造界壁などの欠点のチェックと改善するための対策、防音材納品

・専門業者選択に迷っている際のセカンドオピニオンとして具体的アドバイス

・建築士からの相談にも有料相談では対応できる内容が多く実績もあります。

木造の場合、専属施工チームによる防音工事も日程的な調整ができれば対応いたします。

 

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4月の無料相談は残すところ28日(金曜)のみとなりました。

 

5月の無料相談は次の日程を予定しております。(4月19日現在)

・5/1、5/2、5/12、5/13、5/19、5/20、5/26、5/27

・相談場所:主な作業中案件・お知らせ

時間帯はいずれも14時または15時開始で約1時間半です。ホームページの問合せページよりご連絡ください。

なお、4/29・4/30および5/3〜5/7は連休ですのでメールの返信は連休明けから順次行います。

 

最新情報は、この投稿に追記又は修正して更新します。

2017.04.19

防音職人ウェブマスター

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2017.03.23 Thursday 09:14

防音相談の特長は何かと聞かれる

防音職人は自営業者の連携チームです。音響防音設計・コンサルティング担当、施工チーム、提携建築士による個人的なつながりで活動しています。

*加えて、元依頼者によるウェブサイトの相互リンクや知人への紹介などで支えていただいています。

 

防音職人の無料相談や有料相談の特長は次のようなものがあります。

数多くの実績がある。(2004年の夏に開業し、現在約13年の実務)※木造住宅・マンションの音響・防音設計の中では老舗になりつつある。既往の事例を踏まえた専門的なアドバイスが可能。

・防音設計担当が直接面談するので、問題解決の技術的な提案及び実現可能性の可否を速やかに出せる。

・諸経費を節約した見積り及び提案ができる。

・薄い防音構造の提案と施工指導が出来る。現場に特注の防音材を納品できる。

・防音工事の相談や防音材注文のリピーターが多い。

 

以上の点が私が思うところであり、相談者や契約者に言われた諸点です。

 

最近は同業者が増えて、ウェブサイトも10年前に比べて格段に増えていますので、防音職人や取引先のメインサイトは埋没し始めています。その中で、防音職人は出来る限りの情報発信など努力を継続しているところです。

 

宜しければ、問合せページより、お気軽にご相談ください。

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2017.03.18 Saturday 17:27

国立駅南口で「木造住宅のピアノ防音室」無料相談を実施中です

木造住宅のピアノ・ヴァイオリン防音室の無料相談を国立駅南口(国立市)において行っています。

相談場所および主な案件

*一般個人のかた(趣味の防音室ユーザーなど)、音楽教室のオーナー・先生、プロのピアニスト、ヴァイオリニストなど楽器演奏者が対象です。

 

防音職人の問合せページより、ご連絡ください。

 

新築住宅の計画、中古住宅のリフォームどちらでも対応できます。

主な業務実績

施工・対策事例(防音室など)

 

ご相談の際には間取り図などの設計図(構想図でも可)のコピーをご用意ください。

 

特に国立市および周辺の方は諸経費を値引きした見積りが可能です。お気軽にご相談ください。

よろしくお願いいたします。

2017.03.18

防音職人ウェブマスター(防音設計・コンサルティング担当)

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【追記:吸音ウール50ミリの件】

吸音ウール50ミリ(455×910、10枚入り/袋)の製品ですが、価格の問合せがありましたので、回答いたします。

ある通販業者がネットで販売している製品と同じです。

ネットでは1袋が送料税込みで現在、15,550円で販売されています。防音職人では愛知・静岡・神奈川・東京であれば、送料・税込みで1袋11,530円で納品しています。

なお、吸音ウール20ミリ(40k、1000×2000、5枚セット)のほうは、今のところネット上では同じ製品は見当たりません。

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2016.12.21 Wednesday 09:29

防音相談について(年末・2017年1月)

【追記:2016.12.22現在】

すでにいくつか来年の防音相談のご予約が入っていますので、先約順に対応します。年内は12月27日夕方まではメールの返信をいたします。12/26、12/27は外出が多くなりますので返信は遅くなる場合があります。

 

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改めて防音相談の件について整理して最新情報をお知らせします。

主な作業中の案件(非公開など掲載していない案件もあります)※あくまで案件の区分と都府県エリアについて掲載。

*正式なご予約・契約を前提した業務についてのリストです。(無料相談や防音材納品の件は掲載していません)

 

年内の無料相談は終了しています。2017年は1月6日より開始しますが、すでにご予約がいくつか入っていますので、メールフォームで御問い合わせ下さい。

2017年は1月5日より業務を始めますが、5日は事務作業のため国立駅南口での防音相談はありません。

 

2017年の無料相談は、「木造防音室」「マンションのDIY防音」に当面限定させていただきます。

 

なお、重要な防音対策の記事を再掲しますので、ご覧ください。

防音の机上理論と現場での乖離

GL壁の騒音とコンサルティング

防音室のまとめ記事

防音職人だより

 

2016年ご予約をありがとうございました。新規案件は2017年1月5日より返信を順次開始いたします。

2016.12.21

防音職人ウェブマスター(年末年始休業日:2016年12月28日〜2017年1月4日)

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2016.09.16 Friday 08:49

新築住宅の防音室のご相談について

新築住宅が中古住宅などのリフォームに比べて有利な点は、新築業者に新築の段階で特別な施工をオプションとして依頼出来るため、防音専門業者の設計施工一式に比べて廉価で構築できることです。

*オプションとは、たとえば床下補強、天井裏・壁内の吸音材充填などが該当します。

*内容によっては、そのまま新築業者が防音室を施工することも可能です。

 

そのためには新築の設計の段階から音響・防音施工を想定して役割分担を明確にする必要があります。これを可能にするのが音響・防音設計のコンサルティングです。当然、木造住宅の経験や知識が豊富でないと対応できません。

老舗の防音専門業者でもコンクリート構造のスタジオ防音室は得意でも、木造の比較的小さな部屋の防音室は不慣れな場合があったり、予算を大幅にオーバーすることがあります。

 

防音職人では新築の設計段階から施工完了までサポートするコンサルティング及び音響・防音設計、必要な防音資材の現場支給まで細かく対応できます。

*対象となる地域は東京および周辺部です。

 

事前の無料相談は、現在、国立駅南口の喫茶店で行っています。相談内容を他人に聞かれたくない場合は、西国立の仕事場での打合せ、または喫茶店で予約席を確保します。(予約席確保の場合は有料相談となります)

*できれば喫茶店でゆったりとコーヒーでも飲みながらのご相談をお勧めします。普通席の場合は無料です。

2016.09.16現在

 

なお、ご相談内容による制約、または以前キャンセルされたかたについては、ご相談をお受けできない場合もありますので、ご了承ください。

→相談・問合せページは、このブログの右側にバナーでリンクしていますので、そちらから、お気軽にどうぞ。

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2016.07.11 Monday 09:09

検索で出てくる防音製品などの記事

キーワードで防音関係の検索をすると多くの製品の宣伝ページが出てきます。しかも類似品が多く、どういう騒音に対して効果的なのか、実際に施工してみて、どの程度効果があるのかが見えません。

 

私の防音相談では、通販サイトで購入した防音材が効果がないので、具体的なDIYの対策をアドバイスしてほしいというリクエストがあります。

 

通販サイトも実際の現場で使われた製品の防音効果を、施工前後で比較する記事を投稿したほうが業界の信頼性向上につながると思います。

なかには想像で書いているような無責任な製品説明もあります。ある有名な通販サイトでは「遮音シートと吸音材パネルを重ねて天井に貼り付けると、上階からの騒音が遠くから聴こえる感じになります。」と断言しています。

しかし、これは実際の現場ではほとんど期待できない内容です。

*少なくとも重量衝撃音(重い足音、落下物音など)に効果がほとんどありません。

*参考記事:二重天井の防音

*防音課題:天井防音と振動音

 

音響学会ですら、マンションの二重天井に対して効果的な防音工事はほとんどないと言っています。ですから、既製品を貼り付けるだけで大幅に騒音を減らすことができる事例は少ないのです。

 

通販サイトの誇大広告は防音業界の信頼性を低下させています。売れれば良いという商いは、真剣に対策を探している人には大変迷惑です。

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