2015.08.17 Monday 12:23

マンション天井防音のサイト更新(2015年8月)

マンションの天井防音に関して、看過できない悪質業者を見つけましたので、急きょ更新しました。
いずれ、別のブログなどで警鐘を鳴らしますが、まずは自分の運営するサイトで留意点や事例をまとめました。
天井・GL防音(マンション)

防音材の通販業者は、誇大広告が多く、実例の分析や研究もしていない中で、既製品を売るために手段を選ばず、ウェブ広告など宣伝に力を入れていますので、キーワード検索で常に上位に出てきます。
特にヤフーの検索がグーグルをベースにするようになってから顕著になり、音響・防音設計の専門家サイトより上位を独占するようになりました。

そこで、防音職人では実例や分析ページなどを少しでも更新して発信することにしました。ウェブマスターである私が一人で更新しているため、なかなか思うように更新できませんが、少しでも参考にしていただければ幸いです。
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2015.01.08 Thursday 11:38

マンション防音の件(分譲タイプ)

昨年にご相談いただいたマンションの騒音対策の防音工事予約の件が動き出しました。
*また別件の予約相談もあり、ちょっと難しい現場が続くため大分見積りなど準備に時間がかかる見込みです。
このため、2月10日までは専属職人チームは予定が決まってしまいました。
さらに、昨年ご契約いただいた新築2件の工事が3月中旬頃〜4月下旬まで工事日程が入りました。

このため、マンション防音対策の現場は、防音職人チームが直接施工できるのは、2月中旬から3月上旬となります。
ある事情(構造的制約・費用対効果、人材・コストなど)により次の記事に記載している現場を限定的に対応することになりました。現在、防音工事担当の職人が2名しかいないため、マンション案件はわずかしか施工できません。
マンション防音の案件について

私のほうで対応できない案件は、取引先のベテラン建築士をご紹介することになります。
*この建築士は騒音測定調査から防音設計、現場管理までトータルに対応できます。

特にマンションの天井防音工事は現実的な工法で対処できる専門業者が殆ど居なく、需要があるにも関わらず対応できる業者が足りないという状況です。
彼らのウェブサイトには実例すら掲載されていなく、検索しても出てくるのは防音材を売るだけの通販業者ばかりです。

マンション騒音対策は非常に難易度が高く、防音設計業界の課題と言えるでしょう。
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2014.07.09 Wednesday 15:44

天井防音の相談が2件(2014年7月)

大阪と東京から「天井防音(マンション、鉄骨住宅)」の相談が合わせて2件きました。
それぞれ、色々と制約がありそうで、簡単ではない現場のようです。最近は、木造防音以外は余りお受けしないようにしていたのですが、この2件は強いご要望があり、動くことにしました。

現在は、東京でも大阪でも天井の生活防音ができる業者はほとんどなく、技術的な問題と採算性が低いという事情があり、大半の専門業者が逃げてしまいます。
*大阪には協力業者がいないので、確実に施工するには専属の施工チームを派遣するしかないです。日程調整が問題です。

その前に、果たして、この2件、現実的な金額で見積りを収めることができるのかどうか。最初の関門です。
次に、空間的な制約や間取り変更で処理できるような、インテリアを満足できる提案ができるのかどうか。これは天井の軸組補強のため、間口を3.5メートル以下に調整しないと防音効果を高める工法ができないという制約があります。

工法、間取り・インテリア変更、軸組補強を含めた再構築など解決すべき課題があり、私にとっては時間的にも手間のかかる案件です。
一方、ほかの相談案件(木造防音)も動きそうな気配ですが、先に手を挙げていただいたかたを優先する予定です。
それが原則的な対応です。
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2011.12.26 Monday 12:31

二重天井防音の速報です

 防音職人が検討して、防音設計を作成し、現場の詳細と監理を提携先に委託した現場ですが、本日引き渡しとなり、担当建築士より速報がありました。

 防音施工をしたリビングの二重天井は、上階の居住者(子供含む)が動き回っているにもかかわらず、殆ど音が計測できないほど聴こえないそうです。
*十分以上に防音効果が出ているようです。

 先月の現場と同じ設計仕様ですが、同等以上に防音効果が出ているようで、費用対効果などを考えると、この仕様が標準というか、ベストに近いものだということが分かりました。

 あとは、ご予算に応じて、制振材などを増強すればいいので、目途が立ったと判断して良さそうです。
 これも苦労して、私の経費などを抑えながら、提携先に測定調査などを分担してもらい、研究を続けた成果だと思っています。

 来年に向けて、マンションの天井・GLの防音対策を御待ちになられている方々にも朗報となりました。
*参考事例:マンション防音依頼者の声

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2011.12.19 Monday 16:25

防音相談と依頼者のご報告

 今年の大震災以降、東北の担当現場からのご報告、先月までの天井防音、GL防音などマンションの案件、木造のピアノ防音室など、資材が値上がりする中で、費用対効果、現実的な仕様を確立してきました。

 先月の天井防音では、PCスラブのつなぎ目など不利な条件の中で、工夫した結果、十分な防音効果が出ましたと、依頼者より国立において、お礼をいただきました。

 来年のご予約をいただいたかたには、マンション騒音の防音対策のサイトが非常に少なく、頑張ってくださいと言われました。
*マンションの難しさを説明しましたら、十分に納得できましたと、依頼をいただけたわけです。

 使用する防音材コストや工期の長さ、施工の手間など、マンションは申請段階からの調整を含めて、企業には余り採算の取れないタイプの内容だということが、改めて認識できました。

 それでも、防音職人では、ぎりぎりまで施工担当や現場管理・調査担当の人件費を抑え、依頼者の悩みを少しでも解決できるように努力してきました。

 ようやく、標準仕様が出来ました。防音資材が高騰したり、廃盤になるなど、防音効果を見極める期間が必要でしたが、ほぼ目途がつきました。

 防音相談では、私(ウェブマスター)が、前捌き及び概要検討を担当し、現場調査・音測定を提携先と手分けして分担する態勢にしています。

 ただし、マンションの天井防音は特殊なため、東京から日帰りできる地域までを担当エリアとして考えています。遠方からの相談がかなりありますが、ご容赦いただきたいと思います。
*往復の交通費、日当および宿泊費を別途いただければ、対応できる場合もありますが、スケジュール的にきつい時期は、お受けできません。

 年内、見積り2件、防音相談2件ですが、本当に難しい現場と、オーソドックスな仕様で解決できる現場に分かれました。
 とにかく、ベストを尽くすだけです。

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2011.10.11 Tuesday 16:00

マンションの上階騒音について

 音響学会などのウェブサイトでも報告されていますが、通常のマンションの二重天井は、軽量音には防音上、有効な場合が多いですが、子供などが走り回る音、飛び跳ねる音、重いものを落とすなど重量音については、逆効果になるようです。

 したがって、二重天井のマンションは、近年の物件においても同様に、重量衝撃音には弱いといえると思います。

 しかしながら、子供が走り回る、飛びはねるなどの乱暴な音は、生活音とは言えないと思います。たしかに、子供は、小走りするのが普通ですので、ある程度は仕方ありません。

 問題は、親のしつけの悪さに起因することが大半です。小さな子供には責任はありません。保護者の責任です。最近では、騒音測定などを根拠に、法的な措置や調停などで、争われるケースも増えているようです。

 基本的に床の衝撃音対策は、音源である床について行うべきものです。天井防音は、問題がこじれて、どうにもならないとき、最後の手段として実施すべきものです。
 もちろん、ピアノ防音の場合は、話は別です。

 構造的な限界もあり、通常のマンションでは、騒音は半減させることが目標です。物件の構造や広さなどの状況により、防音効果もバラツキが出ます。
 壁の場合は、かなりの効果が出ますが、天井の場合は、工事そのものの難易度だけでなく、防音設計としても特殊です。

 また、地震や長年の荷重に耐えうる構造を構築するのが当然ですので、既製品の防振金具などに依存する防音構造は好ましくありません。
 住まいの場合は、リフォームを定期的に行うことは、通常はありえず、クロスの更新など軽微なものに限定されます。

 防音工事という比較的大掛かりなリフォームは、慎重に検討されることをお奨めいたします。
*防音職人では、多くの天井防音を実施していますが、あくまで最後の手段です。
*防音相談をご希望の方は次のページより、御問合せください。
http://oto-taisaku.com/contact.html(問合せページ)

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2011.10.04 Tuesday 07:30

数年間で防音の考え方が変わった

 私の場合は、防音の考え方に大きな影響を受けた要因は3つあります。

 数年前に、日経グループの編集記者に取材を受けた際に、防音室の天井が経年変化(数年程度)で防音性能が低下した事例を聞いたこと。
*ボードや防音材の重量で、防振金具などに緩みが生じたり、ボードなどに僅かな変形が生じて隙間が発生したなどの原因が推定されました。


 東北大震災の前に、地方の中規模地震で天井が落下したニュースが入り、防音依頼者より天井の強度補強(下地など)のリクエストがあったこと。


 これらを踏まえて、制振性、遮音性を強化する中で、下地補強を行った東北の現場が、今年の大規模地震に遭い、震度6強の揺れを複数回受けた。幸い、クラックも入らず、無事だったこと。


 防音対策は重要だが、過度な対策に偏らず、構造的な経年変化や地震などへの安全性を出来る限り考慮することを、一層重視するようになった。

 住まいの防音は重要だが、それ以上に構造的な耐久性・安全性や、健康面の安全・快適性がより重要であることを再認識しました。
*既製品の弱点の認識なども。

 それゆえ、集合住宅などの防音の限界・リスクを説明したうえで、防音設計・工事の依頼をお受けするようになりました。
 結果として、天井防音の契約案件が激減しました。これは仕方ないことです。
*過剰な期待を相談者に抱かせることは避けたいと考えています。

 出来る限り、健康面や安全面のリスクを回避する防音計画及び構造提案は、コンサルタントとしての責務だと考えています。

 人とのつながりを、皆が考え直せば、生活騒音の問題も、かなり減ると思います。

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2011.04.14 Thursday 09:30

大型地震にも耐えた防音工事現場

 続報を次のページに概要をまとめましたので、ご覧ください。
天井防音工事(マンション騒音対策)

 今まで、防音職人が貫いてきた「コンパクトな防音」「安全性・耐久性の高い構造」「遮音・制振・吸音の3原則の厳守」などが正しいことを、図らずも地震が証明したことになりました。

 我々は、胸を張って、今後もポリシーを貫いて進んでいきます。

 今は、仕事が余りなくても、焦らず、じっくりと防音職人のウェブサイトを改造して、自分たちの信念を訴え続けます。

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2011.04.13 Wednesday 17:00

天井防音工事をした福島のマンション無事でした

 さきほど、メールで福島の依頼者の方から、なんとか無事ですと、返事をいただきました。

 防音職人が設計・工事を行った天井・GL壁などを含めて無事だったようです。不幸中の幸いでした。
*3/11の地震では建物が倒壊するかと思われるほど、大きく揺れ恐怖を感じ、停電が続いたとのことです。

 現在は、ご依頼者の周辺では、ガソリンやスーパーでの買い物も平常時に近づいたようです。問題は大きな余震と、原発事故による避難区域の拡大や汚染などです。

 今後も何かと大変かと思いますが、1日も早く平穏が訪れますよう、お祈りいたします。

 出張して泊り込み、丁寧な工事を行った職人チームにも、宜しくとの伝言でした。

 ちなみに、天井の防音効果は、現在も抜群に良いとのことです。

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2010.11.26 Friday 07:52

防音専門業者の勘違い事例

 ある掲示板で、防音専門業者が問題発言をしていました。

「吸音材は、空気の伝播音、高い周波数の音には有効ですが、低い音やドスンという振動音にはほとんど役に立ちません。素材が軽いからです。」

◇吸音材の特性について
 上記のコメントの前半部分は概ね正しいですが、吸音材の種類・密度・厚さによって、低音域や高音域の吸音率に大きな差が生じます。
*選び方によっては、低音域の吸音率を高めたり、他の防音材との併用により遮音効果を相乗効果で高める働きをします。
*素材が軽いから防音効果がでないのではなく、吸音材の使い方の問題です。
 この専門業者は、おそらく日頃から遮音材にシフトした力任せの防音工事を行っていると思います。住宅や構造に制約のある構造物の防音対策にはなじまない考え方です。

◇吸音材の使い方
 基本的に、遮音材、制振材と一緒に使用するのが前提です。
*単独で使用するのは、簡易防音のため、止む無く収納家具などの背中に挟むなど、限定的な使い方、リスニングルームの反響を軽減して、音漏れを軽減するという使い方が一般的です。

 吸音材を軽視する建築士・コンサル、防音業者には住宅の防音は依頼されないほうが無難です。
*防音材の周波数特性を考慮しない業者は、素人に近いです。

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