昨日、関東のある木造新築のピアノ防音室において、提携先の建築士に音測定と現場確認をしてもらいました。
私の設計したピアノ室の防音構造には、全く問題がなく、想定以上の遮音性能が出ていることがわかり、安心しました。
問題は、私が新築の設計を担当した建築士に、窓やドアの建具の特注について、さんざん注意をして、音のイロハについて説明したにも関わらず、大失敗をしていました。
いったい、大学の建築学科で何を勉強してきたのかと?くびをかしげるほど、音漏れがしています。
*内窓と外窓のガラスの厚さの扱いや、ペアガラスは共振するから過信しないように、などなど色々と注意を与えたのに、殆ど生かされていませんでした。
デザインのみで作ったようです。今日中に、詳細な報告書が出てきますが、もしかしたら、マンションの通常のサッシュよりも遮音性能がないかもしれません。
施主も、ご自身が好きで御選びになった設計事務所がやったことですから、余りクレームもつけることはできないと思いますが、近所から音についてクレームがでないことを祈るばかりです。
それにしても、私が設計した防音壁は、壁に耳を当てても、殆ど聴こえないと、提携先のベテラン建築士(音測定担当)から報告がありました。
防音設計の内容は書けませんが、防音材を節約するための工夫を検討した成果です。
*木造とか、建材の特性を知っていれば考え付く、防音構造です。
いやあ、それにしても、もったいない話でした。
【追記】15:00
報告書が送付されてきました。やはり、音漏れの原因は窓でした。余りの音漏れのため、壁自体の遮音性能を計測することができないようです。
*窓から漏れる音が回り込んで、計測されるためです。
それに、施工は防音工事になれていない住宅建設業者です。少し割り引いて考える必要があるでしょう。米子の事例に比べて、残念な結果となりました。
検討の結果、隣家に一番近い窓は、遮音の補強が必要であることを、施主様に提案して終わりとなりました。
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