2011.10.04 Tuesday 07:30

数年間で防音の考え方が変わった

 私の場合は、防音の考え方に大きな影響を受けた要因は3つあります。

 数年前に、日経グループの編集記者に取材を受けた際に、防音室の天井が経年変化(数年程度)で防音性能が低下した事例を聞いたこと。
*ボードや防音材の重量で、防振金具などに緩みが生じたり、ボードなどに僅かな変形が生じて隙間が発生したなどの原因が推定されました。


 東北大震災の前に、地方の中規模地震で天井が落下したニュースが入り、防音依頼者より天井の強度補強(下地など)のリクエストがあったこと。


 これらを踏まえて、制振性、遮音性を強化する中で、下地補強を行った東北の現場が、今年の大規模地震に遭い、震度6強の揺れを複数回受けた。幸い、クラックも入らず、無事だったこと。


 防音対策は重要だが、過度な対策に偏らず、構造的な経年変化や地震などへの安全性を出来る限り考慮することを、一層重視するようになった。

 住まいの防音は重要だが、それ以上に構造的な耐久性・安全性や、健康面の安全・快適性がより重要であることを再認識しました。
*既製品の弱点の認識なども。

 それゆえ、集合住宅などの防音の限界・リスクを説明したうえで、防音設計・工事の依頼をお受けするようになりました。
 結果として、天井防音の契約案件が激減しました。これは仕方ないことです。
*過剰な期待を相談者に抱かせることは避けたいと考えています。

 出来る限り、健康面や安全面のリスクを回避する防音計画及び構造提案は、コンサルタントとしての責務だと考えています。

 人とのつながりを、皆が考え直せば、生活騒音の問題も、かなり減ると思います。

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