2014.05.04 Sunday 13:19

建築雑誌の防音設計記事とネット上の情報

建築雑誌など書籍の防音設計手法とネット上の実例を比べると、納まりなど工法の面で食い違うことが珍しくない。それは執筆者が机上の理論で想像で説明していると思われる面があるからです。これに対して実例はネット上であれ、直接担当した専門家(業者)などが、実際の防音工事の工法を把握したうえで記述しているため、現場の構造と合わせて詳細が異なる場合があるのです。

例えば、解説書は吸音材を一律にグラスウールとして設計仕様を想定しており、情報自体も古いものが多く、明らかに昔の事例をベースにして、古いマニュアルを参考にして雑誌などに投稿することが多いためと考えられます。
また、天井の防振構造を構築する際に、天井ボードと壁の接点にパッキンを挟むと記載しているだけで具体的な製品や工法も提示していません。実際は梁型や壁の防振対策を先に施工してから天井を施工することが多いことを無視しているかのような記載があります。それにボードを隙間なく施工しながら、薄い細長いパッキンをどのように壁際に施工するのか。しかも廻縁が取り付けられない個所は、どのように仕上げるのでしょうか。
*現場の施工手順などを知らない自称専門家が記述しているとしか思えない記事が多いです。

さらに、防振吊り金具を取り付けるだけで、空気層の共振に対処する仕様が欠落していたり、遮音シートを重ねただけの仕様を提示するなど、固体音や空気音の共振・伝播経路や要因を無視するかのようなマニュアルもあります。
*ネット上の新しい情報は、実体験であれば、参考にすべき重要な情報を含んでいることもあります。
*建材メーカーが大学などの研究所に依頼した実験データをPDFなどで公開しているページもあり、古いマニュアルなどにはない貴重な情報があります。

書籍になると、専門的なマニュアルとして独り歩きすることもあり、問題のある解説でも一般の施工業者は鵜呑みにすることがあると思います。もちろん、ネット上の情報にも怪しいものが溢れていますが、双方を総合的に勘案しながら、自分の担当現場と比較して見れば検証できると思います。
*素人にはできませんが、実績のある専門業者ならば有効に活用できるでしょう。
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